個人事業主のホームページ制作費用はどのくらい?
個人事業主として仕事を始めると、「そろそろホームページを作ったほうがいいかな」と考えることがあります。
でも、いざ制作会社やフリーランスに見積もりを依頼してみると、10万円、30万円、50万円、場合によっては100万円以上……。
「結局、ホームページっていくらかかるの?」と迷ってしまいますよね。
Rieri
個人事業主のホームページって、10万円くらいで作れるんじゃないの?
ちえのたね
10万円前後でも作れるケースはあるよ。ただ、「何をどこまでやってもらうか」で価格はかなり変わるんだ。
この記事では、ホームページ制作に11年以上携わってきた現場経験をもとに、個人事業主がホームページを制作する場合の相場と、価格差が生まれる理由について解説します。
特に、「できるだけ安く作りたい」という人が見落としやすいポイントについても、実際の制作現場から説明していきます。
個人事業主のホームページ制作の相場
まず結論からいうと、個人事業主がホームページを制作する場合の相場は、依頼先やサイトの規模によって、おおよそ次のように考えると分かりやすいです。
| 依頼先 | 制作費の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 格安サービス | 1万~10万円程度 | テンプレート中心・自分で作業する部分が多い |
| フリーランス | 10万~30万円程度 | 柔軟な対応がしやすく、比較的リーズナブル |
| 小規模な制作会社 | 30万~80万円程度 | 企画・デザイン・制作をまとめて依頼しやすい |
| 制作会社 | 50万~100万円以上 | 戦略設計やブランディングまで含めると高額になる |
もちろん、これはあくまで目安です。
ページ数、デザイン、写真撮影、文章作成、SEO対策、問い合わせフォーム、更新機能など、制作内容によって金額は大きく変わります。
個人に依頼するなら10万~30万円程度がひとつの目安
個人事業主がフリーランスのWeb制作者にホームページ制作を依頼する場合、10万~30万円程度は比較的現実的な価格帯です。
例えば、以下のような5~7ページ程度のホームページなら、この価格帯に収まるケースがあります。
- トップページ
- サービス紹介
- 会社・事業者紹介
- 実績・事例
- ブログ・お知らせ
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
WordPressを使い、更新できる仕組みまで用意してもらう場合も、フリーランスなら比較的抑えた価格で制作できることがあります。
Rieri
じゃあ、個人事業主なら30万円くらい用意しておけばいい?
ちえのたね
一般的なホームページなら、ひとつの目安にはなるね。ただし、30万円だから良い、10万円だから悪い、という話ではないよ。
制作会社に依頼すると50万円以上になることも
一方、制作会社に依頼すると、50万円以上になることも珍しくありません。
「同じホームページなのに、どうしてこんなに高いの?」と思うかもしれません。
これは単純に「制作会社が高い」のではありません。
制作会社の場合、デザインやコーディングだけではなく、ディレクション、企画、打ち合わせ、進行管理、ライティング、撮影、SEO、マーケティングなど、複数の工程が含まれていることが多いためです。
例えば、ホームページ制作に以下のような作業が含まれていれば、当然その分だけ費用も上がります。
- 競合サイトの調査
- ターゲット設定
- サイト構成の設計
- オリジナルデザイン
- 写真撮影
- 文章作成
- SEO設計
- WordPress構築
- 公開後の運用サポート
つまり、ホームページ制作費は「ページを作る料金」だけではなく、ホームページを完成させるために必要な仕事全体の料金と考えると分かりやすいでしょう。
ホームページ制作費の価格差はなぜ生まれる?
同じ「5ページのホームページ」でも、10万円の見積もりと50万円の見積もりが出ることがあります。
この価格差は、単純に制作するページ数だけでは決まりません。
デザインをどこまで作り込むか
テンプレートをベースに制作するのか、サイト専用のオリジナルデザインを作るのかによって、必要な工数は大きく変わります。
テンプレートを利用すれば制作時間を短縮できます。
一方、ブランドイメージに合わせてゼロからデザインを設計する場合は、デザイン案の作成や修正にも時間がかかります。
「完全オリジナルデザインで作ってほしい」という場合に費用が高くなるのは、自然なことです。
文章を誰が用意するか
意外と見落とされやすいのが、ホームページに掲載する文章です。
制作会社から「原稿をご用意ください」と言われるケースもあります。
逆に、制作側がヒアリングをして文章まで作成する場合は、その分の費用が含まれます。
Rieri
ホームページって、デザインだけ作れば完成じゃないんだね。
ちえのたね
そうそう。実際には「何を載せるか」「どう伝えるか」を考える時間もかなり大きいんだよ。
SEO対策をどこまで行うか
「ホームページを作ったらGoogle検索で上位表示される」と考えている人もいますが、ホームページを制作しただけで検索順位が上がるわけではありません。
タイトルやディスクリプション、見出し構造、内部リンク、構造化データ、表示速度など、SEOを意識した設計を行うには別途作業が必要になります。
さらに、検索から集客することを目的とするなら、公開後の記事作成やコンテンツ改善も必要です。
そのため、単純な「名刺代わりのホームページ」と「検索から集客するためのホームページ」では、必要な予算が変わってきます。
「10万円以下」のホームページは安すぎる?
ここは少し注意してほしいところです。
10万円以下だから悪い、というわけではありません。
テンプレートを利用したり、自分で原稿や写真を用意したり、必要最低限のページだけに絞ったりすれば、10万円以下で制作できる場合もあります。
問題なのは、本来30万円、50万円相当の作業を「10万円で全部やります」としているケースです。
価格が安いこと自体ではなく、「なぜ安いのか」を確認することが重要です。
安すぎる業者にありがちな注意点
見積もりを比較するときは、金額だけではなく、次の項目を確認してみてください。
- 何ページまで含まれているか
- スマートフォン対応が含まれているか
- 文章作成は含まれているか
- 写真素材は誰が用意するのか
- お問い合わせフォームは含まれているか
- WordPressの構築費用は含まれているか
- 修正回数に制限があるか
- 公開後のサポートがあるか
- サーバー・ドメイン費用は別なのか
- SEO対策はどこまで含まれるのか
例えば「ホームページ制作10万円」と書いてあっても、実際にはトップページだけの価格で、下層ページやスマートフォン対応、問い合わせフォームなどが追加料金になっていることがあります。
最初の金額だけで判断せず、最終的にいくらかかるのかを見ることが大切です。
ホームページ制作の見積もりで確認したいポイント
複数の業者から見積もりを取った場合は、総額だけを比較するのではなく、内容を揃えて比較しましょう。
| 確認項目 | チェックするポイント |
|---|---|
| ページ数 | 何ページまで制作するのか |
| デザイン | テンプレートかオリジナルか |
| スマホ対応 | レスポンシブ対応が含まれるか |
| 原稿 | 文章を誰が用意するのか |
| 写真 | 撮影・画像制作・素材購入の費用 |
| WordPress | CMS構築が含まれているか |
| SEO | 基本的なSEO設定が含まれるか |
| 修正 | 修正回数や追加料金の条件 |
| 保守 | 公開後の管理・サポート費用 |
特に注意したいのが「修正」です。
「修正無料」と書いてあっても、何回でも無料とは限りません。
デザイン決定後の大幅な変更や、公開直前の追加ページなどが別料金になるケースもあるため、契約前に確認しておくと安心です。
個人事業主なら、どこまでホームページにお金をかけるべき?
個人的には、個人事業主の場合、最初から100万円単位のホームページを作る必要はないケースが多いと思っています。
もちろん業種によっては必要ですが、まずは「何のためにホームページを作るのか」を明確にすることが大切です。
名刺代わりなら10万~20万円程度
「取引先から検索されたときに、ちゃんとしたホームページが出てきてほしい」という目的なら、必要以上に大規模なサイトにする必要はありません。
事業内容、プロフィール、サービス、実績、お問い合わせなど、必要な情報をきちんと整理したホームページがあれば十分な場合もあります。
集客目的なら20万~50万円程度も検討
Google検索やブログ、SNSなどから新規顧客を獲得したいのであれば、単なる会社案内ではなく、集客を考えたサイト設計が必要です。
ターゲット設定やSEO、コンテンツ設計などを含めると、制作費が高くなるのは当然です。
ただし、ここで重要なのは「高いホームページ=集客できるホームページ」ではないということです。
50万円かけても、ターゲットが曖昧で、何を提供している会社なのか分からなければ、集客にはつながりません。
11年以上ホームページ制作をしてきて感じる「適正価格」
ここからは、私自身がホームページ制作の仕事を11年以上続けてきた中で感じることです。
ホームページ制作には、見た目には分からない作業がたくさんあります。
例えば、1ページのデザインを作るだけでも、実際には以下のような作業があります。
- ヒアリング
- 情報整理
- 構成設計
- デザイン
- レスポンシブ対応
- コーディング
- WordPressへの組み込み
- ブラウザチェック
- スマートフォンでの確認
- 修正対応
- 公開作業
さらに、クライアントとの打ち合わせやメール対応、資料作成、サーバー設定などもあります。
そのため、ホームページ制作費が10万円、20万円、30万円と変わるのは、単に「作る人の利益が違う」という話ではありません。
制作にかける時間と、提供されるサービスの範囲が違うと考えたほうが正確です。
Rieri
なるほど。安いホームページが全部ダメなんじゃなくて、安い理由を確認することが大事なんだね。
ちえのたね
その通り。価格だけじゃなくて、「何をしてくれるのか」を見るのが一番大切だよ。
個人事業主がホームページ制作を依頼するときの予算の考え方
では、実際にいくらくらい予算を考えておけばいいのでしょうか。
ひとつの目安として、次のように考えてみてください。
| 予算 | 向いているケース |
|---|---|
| ~10万円 | 最低限のホームページ・テンプレート中心 |
| 10万~30万円 | 一般的な個人事業主のホームページ |
| 30万~50万円 | オリジナルデザイン・SEO・コンテンツなども重視 |
| 50万円~ | 戦略設計・ブランディング・集客まで本格的に行いたい |
個人事業主の場合、まず検討しやすいのは10万~30万円程度でしょう。
ただし、金額だけを基準にするのではなく、自分の事業に必要な機能や目的から逆算することをおすすめします。
ホームページは「安く作る」より「目的に合った価格で作る」
ホームページ制作では、「できるだけ安く作りたい」と考えるのは当然です。
特に開業したばかりの個人事業主なら、広告費や設備費、税金など、他にもお金がかかります。
だからこそ、必要以上に高額なホームページを作る必要はありません。
一方で、安さだけを優先してしまうと、後から「思っていたものと違った」「スマホで見にくい」「更新できない」「修正するたびに追加料金がかかる」といった問題が起こることもあります。
大切なのは、自分の事業に必要なホームページとは何なのかを考え、その内容に見合った価格で依頼することです。
まとめ|個人事業主のホームページ制作相場は10万~30万円がひとつの目安
個人事業主がホームページを制作する場合、フリーランスに依頼するなら10万~30万円程度がひとつの目安になります。
制作会社に依頼する場合は、企画やマーケティング、オリジナルデザインなどが加わり、50万円以上になることもあります。
ただし、ホームページ制作の価格は「ページ数」だけでは決まりません。
- テンプレートかオリジナルデザインか
- 文章を誰が作るのか
- 写真撮影があるのか
- WordPressを構築するのか
- SEO対策をどこまで行うのか
- 公開後のサポートがあるのか
こうした条件によって、適正な価格は変わります。
ホームページ制作を依頼するときは、「一番安いところ」を探すのではなく、「自分が必要としている内容を、適正な価格で提供してくれるところ」を探すことが大切です。
Rieri
結局、「10万円だから安すぎる」「50万円だから高すぎる」って単純には言えないんだね。
ちえのたね
うん。大事なのは金額じゃなくて、その金額で「何をしてもらえるのか」。見積もりの中身まで確認してみよう!
ホームページは、作って終わりではありません。
事業の成長に合わせて情報を追加したり、ブログを書いたり、検索結果を確認したりしながら少しずつ育てていくものです。
これからホームページを作ろうとしている個人事業主の方は、まず「ホームページで何を実現したいのか」を整理してから、制作会社やフリーランスに相談してみるとよいでしょう。

